1日の目標量

腸活で最初に見るべきは、食物繊維かもしれない

腸活を始めた頃、最初はヨーグルトや発酵食品を増やせばいいのだと思っていました。もちろん、それらが悪いわけではありません。でも、自分で食物繊維を計算してみると、まず驚いたのは「そもそも食物繊維が足りていない日が多い」ということでした。

先に、答えを

食物繊維は、腸活を食卓に戻すための最初の目印になります。まずの目安は、日本人の食事摂取基準(2025年版)で示される成人男性20〜22g以上、成人女性18g以上です。ただ、数字だけを追うより、今日とれている量と不足分を知り、何を少し足せるかを見ることから始める方が現実的です。

食卓メモ

食卓で言うと

  • 白米にもち麦を少し混ぜる。
  • 味噌汁に乾燥わかめを足す。
  • 納豆の日は、きのこも足す。
  • このくらいで十分に現実的です。

わかってきたこと

厚生労働省 e-ヘルスネットでは、食物繊維は小腸で消化されず、大腸まで届く食品成分として説明されています。

日本人の成人が平均でとる量は目標量より少ない傾向があるため、食物繊維を意識して増やすことには実践上の意味があります。

穀類、いも類、豆類、野菜、きのこ、果物、海藻など、植物性食品を中心に含まれます。

食物繊維をとる量が多いほど、心疾患・糖尿病・大腸がんなどの発症や死亡のリスクが低い傾向が、国内外の研究で報告されています。内藤裕二先生も著書で、食物繊維を1日8g増やすと総死亡リスクが約7%低下したという大規模なメタ解析や、日本人約9万人を追跡した研究でとる量が多い人ほど死亡リスクが低かったこと(とくに豆類・野菜・果物由来)を紹介しています。

内藤先生は、こうしたリスク低下が最も大きくなるのは1日25〜29gあたりで、日本人が平均でとる量は約14gと不足しがちだと指摘しています。ただし個人差があり、食物繊維だけで病気を防げると断定できるものではありません。

目標量は年代と性別で決まっています。女性は18〜74歳がいずれも18g以上、75歳以上が17g以上。男性は18〜29歳が20g以上、30〜64歳が22g以上、65〜74歳が21g以上、75歳以上が20g以上です(食事摂取基準2025年版)。妊婦・授乳婦は18g以上とされています。

実際にとる量も年代で違います。令和6年の国民健康・栄養調査では、女性は30代14.9g・40代15.8g・50代16.8g・60代17.9g・70代18.8g。つまり若い世代ほど目標との差が大きく、70代では目標を上回っています。男性は40代の18.1gが目標22gから最も離れています。

数字で支える

  • 成人男性の目標量: 1日20〜22g以上(年齢による)
  • 成人女性の目標量: 1日18g以上
  • 望ましい量として1日25gも示されています
  • このサイトでは、まず不足分を少しずつ埋める設計にします

ひと目でくらべる

食物繊維くらべ(1回分の目安あたり)

よく使う食品を、1回分の目安あたりの食物繊維量でくらべた表です。総量だけでなく水溶性・不溶性の内訳も見られます。

食品1回分の目安総量水溶性不溶性
そばゆでそば 200g5.8g3.4g2.4g
いんげん豆煮豆 小鉢 約40g(ゆで)5.4g0.6g4.8g
おから生おから 40g4.6g0.2g4.4g
納豆1パック目安 45g4.3g1.8g2.5g
ゆで大豆ゆで大豆 50g4.3g1.1g3.2g
ひじき乾8g(戻して小鉢1つ)4.1g不明不明
アボカド1/2個 約70g3.9g1.2g2.7g
さつまいも蒸しさつまいも 100g3.8g1.0g2.8g
もち麦・押麦乾燥押麦 30g3.7g2.0g1.6g
ブロッコリーゆでブロッコリー 80g3.4g0.8g2.6g
ごぼうゆでごぼう 50g3.0g1.4g1.7g
キウイ1個 約85g2.2g0.5g1.7g
オクラ5本 約40g(ゆで)2.2g0.7g1.5g
きのこぶなしめじ 50g1.5g0.3g1.3g
焼きのり1枚 3g1.1g不明不明
わかめ味噌汁1杯分 乾2g0.8g不明不明
注意書き

海藻(乾燥)のように1回分が少量の食品は、量あたりでは多くても1回分では控えめになります。水溶性・不溶性が分別されていない食品は「不明」と表示します。

データ出典:日本食品標準成分表(八訂・増補2023年)

身近な単位のグラム早見表

「これって何グラム?」がわからないときの目安です。だいたいの重さがわかると、食物繊維の記録がぐっと楽になります。

身近な単位だいたいの重さ
ご飯茶碗1杯(普通盛り)150g
カレー・丼のごはん1杯250g
コンビニおにぎり1個100g
大さじ115g
野菜の小鉢1つ(おひたし・和え物)70g
生野菜 両手に軽く1杯100g
ナッツひとつかみ25g
バナナ1本(中・皮なし)100g
納豆1パック45g
注意書き

商品や盛り方で変わる、おおよその目安です。正確な重さはパッケージの表示を確認してください。

今日の小ネタ

「野菜を食べている」と「食物繊維が足りている」は、同じではありません。レタスやサラダの日でも、数字は思ったほど伸びないことがあります。

言い切れないこと

目標量を満たせば、誰でも同じ体感が得られるわけではありません。便通、体調、食事全体、腸内細菌、睡眠や運動によって反応は変わります。

このサイトでは、目標量を診断ではなく、食生活を見直すための目安として扱います。

目標量に届いたからといって「十分」とは言い切れません。食事摂取基準2025年版の報告書自身が、八訂の成分値で計算した場合は「目標量と同等、あるいは少し超える値を摂取できていたとしても、生活習慣病予防の観点からは不十分である可能性がある」と述べています。測定法が変わった影響です。

管理人メモ

自分は最初、食物繊維25gをかなり甘く見ていました。野菜を少し増やせば届くだろうと思っていましたが、計算してみるとそう簡単ではありませんでした。

野菜を食べたつもりの日でも数字が伸びにくいことがあり、逆にもち麦、豆、海藻、きのこを少し足した日は数字が動く場面がありました。

今日の食卓でやるなら

  • まず今日食べたものを入力して、総食物繊維量を確認する。
  • 目標まであと何g足りないかを見る。
  • 不足分を一度に埋めず、1日あたりプラス3〜4gを目安に少しずつ増やす。
  • 味噌汁、納豆、もち麦ごはん、海藻、きのこ、根菜など、普段の食卓に近い食品から選ぶ。

計算機で試す

記事で紹介した食品を実際の食事量に合わせて入力し、今日の食物繊維量と不足分を確認できます。

今日の食物繊維を計算する

この記事に合う候補

  • ご飯に焼きのりを足す

    1枚 3g

    1.1g

    総量
    1.1g
    水溶性
    不明
    不溶性
    不明

    主食に合わせやすく、海藻を少量取り入れる選択肢になります。

    発酵はふつう
    • 海藻
  • 味噌汁にカットわかめを足す

    味噌汁1杯分 乾2g

    0.8g

    総量
    0.8g
    水溶性
    不明
    不溶性
    不明

    味噌汁に少量足しやすい海藻の候補です。

    発酵はふつう
    • 海藻
    • ヨウ素注意

    海藻は少量を継続する食品として扱い、昆布などのとりすぎには注意します。

無理なく続けるために

  • 食物繊維を急に増やすと、お腹の張り、ガス、下痢、便秘感が気になる場合があります。
  • IBS傾向、消化器疾患で治療中、食事制限中の人は少量から試してください。

今日の一手

次の食事で、海藻・きのこ・豆・もち麦のどれかを1つ足してみる。まずは計算機で数字がどう動くかを見るだけでも十分です。

もっと知る開く

この記事の先にある話を、食物繊維の計算や食卓の見直しにつなげて読めます。

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