Hidden Fiber
難消化性デキストリンは、気づかず一番食べている食物繊維かもしれない
納豆やもち麦は「腸活食品」として語られます。でも、実は多くの人がいちばん手軽に、しかも無意識に摂っている食物繊維は、難消化性デキストリンかもしれません。トクホのお茶、炭酸、カップ麺、惣菜、プロテインバー、粉末……気づかないうちに口にしているのに、腸活の話ではあまり主役になりません。
まず言うと
難消化性デキストリンは、加工食品に広く使われていて、意識しないまま毎日摂っている人が多い食物繊維素材です。それでも腸活で主役になりにくいのは、これ単体では腸内細菌の多様性を作りにくく、食品まるごとが持つビタミン・ミネラル・噛む満足がないからです。悪者でも主役でもなく、不足の底上げをする「調整役」。まずは、自分がすでにどれくらい摂っているかを、商品の成分表示で確かめてみるところからです。
今のところ分かっていること
難消化性デキストリンは、とうもろこしなどのでんぷんから作る水溶性食物繊維で、味やのどごしを邪魔しにくいため、飲料・麺・惣菜・粉末に配合しやすい素材です。
特定保健用食品(トクホ)の関与成分として広く使われています。成分表示には「難消化性デキストリン」や「食物繊維(難消化性デキストリン)」と書かれます。
水に溶けやすく無味に近いので、入っていても気づきにくく、複数の加工食品から知らないうちに重ねて摂っていることがあります。
一部が大腸で発酵され、短鎖脂肪酸の産生に関わる可能性があります。
目安
- トクホ飲料・カップ麺・惣菜・粉末など、加工食品に広く入っています
- 味を邪魔しにくいので、気づかず摂っていることが多い素材です
- 便利な底上げ役ですが、食品まるごとの代わりにはなりません
まだ言い切れないこと
便通・食後血糖・中性脂肪への働きは補助的で個人差が大きく、本サイトは商品ではないため効果は断定しません。
これ単品では、いろいろな植物性食品がもつ腸内細菌の多様性は作りにくいと考えられます。ビタミン・ミネラル・ポリフェノール・噛む満足もほぼありません。
商品ごとの含有量はまちまちで、表示を見ないと自分が何g摂っているかは分かりません。
食卓でやるなら
- よく飲む・食べる加工食品の成分表示を一度見て、「難消化性デキストリン」が入っているか確かめる。
- すでに摂っているぶんを、計算機で「今日の食物繊維」に加えて把握する(不足の底上げに役立っているかもしれません)。
- 食品まるごと(もち麦・海藻・きのこ・豆)と役割が違うと知り、置き換えずに、足りない分の底上げにだけ使う。
- 粉末で足すなら少量から。すでに加工食品から摂っている日は、重ねすぎない。
気をつけたいこと
- 無意識に複数の加工食品から重なると、摂りすぎて軟便・下痢や膨満になることがあります。何gで出るかは個人差が大きいです。
- お腹が張りやすい人・IBS(過敏性腸症候群)の傾向がある人は、少量から様子を見てください。
- 自分の摂取量は、商品の成分表示で確認してください。数値は商品によって差があります。
- 下痢が数日続く、血便、強い腹痛、発熱などがあるときは、食品と決めつけず医療者に相談してください。
今日の一手
いつも飲むお茶や食べるカップ麺の成分表示を1つ見てみる。「難消化性デキストリン」が入っていたら、それも今日の食物繊維の一部です。
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