脳腸相関
脳腸相関入門|腸とこころ・睡眠・自律神経のつながり
緊張するとお腹が痛くなる。ストレスで食欲が落ちる。こうした感覚を、脳と腸のつながり——脳腸相関の入口として見ていきます。
まず言うと
腸活は食事だけでなく、睡眠、休息、生活リズムとも関係します。今日の食物繊維を数字で見ながら、休む時間や朝の光、深呼吸も一緒に見直します。
今のところ分かっていること
腸の動きは自律神経の影響を受けます。
睡眠やストレスは、食事と同じく体調の土台に関わります。
腸内細菌とこころ・睡眠の関係は研究が進んでいる分野です。
腸内細菌研究が専門の内藤裕二先生(京都府立医科大学教授)も、脳と腸が関係することを脳腸相関と呼び、その関係には腸内細菌や腸内細菌がつくる物質が関わることが分かってきた、と説明しています。
内藤先生は著書『腸内細菌の科学』で、体内のセロトニンの多くは腸でつくられるが、それは血液脳関門を通れず脳には入らない(脳のセロトニンは脳でつくられる)と説明しています。腸のセロトニンは腸の動きを促す役割で、材料のトリプトファンを多くとれば必ず増えるわけでもないため、「腸活で幸せホルモンが脳に効く」と単純化はできません。
内藤先生は著書『すごい腸とざんねんな脳』で、日本人を対象にした大規模な追跡研究から、食物繊維をよくとる人ほど将来に要介護の認知症になりにくい傾向が報告されている(とくに海藻・大豆・野菜などに多い水溶性食物繊維で関連が目立つ)と紹介しています。ただしこれは観察された傾向で、食物繊維で認知症を防げると確定したものではありません。
目安
- 脳と腸は互いに影響し合うと考えられています
- ストレスや睡眠不足はお腹の調子に関係する場合があります
- 生活リズムを整えることも腸活の一部です
まだ言い切れないこと
気分や睡眠の問題を腸だけで説明することはできません。
食事だけでこころの不調が解決すると断定しません。
食物繊維と認知症の関連は観察研究で示されている段階で、因果を確定するものではありません。
管理人の体験(note)
脳腸相関という言葉が広まる前から、人は心をお腹に置いてきました。古今東西の文学で「腸」がどう描かれてきたかを、note に読み物として書きました。健康法ではなく、腸を見つめ直すための寄り道です。
「腸」は、悲しみとやさしさの臓器だった食卓でやるなら
- なるべく決まった時間に寝起きする。
- 朝に日光を浴びる。
- 深呼吸や入浴でほっとする時間を作る。
- お腹メモでストレスが強い日も軽く振り返る。
気をつけたいこと
- 強い不安、不眠、腹痛、下痢や便秘が続く場合は医療者に相談してください。
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