便秘気味の人へ
便秘とうまく付き合う腸活|初心者がまず試したいこと
便秘ぎみの人が腸活でまず試したいことを、食物繊維だけに偏らずにまとめます。
まず言うと
便秘対策は、発酵食品、食物繊維、水分、運動、生活リズムの合わせ技です。不溶性食物繊維を急に増やしすぎず、水溶性食物繊維と水分も一緒に見ます。便を軟らかくする働きは主に水溶性(とろみのある)食物繊維で、不溶性は便のかさを増やして通過を助ける役。役割が違うのです。
今のところ分かっていること
食物繊維、水分、運動、排便リズムは便通に関わります。
便を軟らかくする働きは主に水溶性(ゲルをつくる)食物繊維で、不溶性は便のかさを増やして通過を助ける役です。役割が違います。
海藻、もち麦、果物などは水溶性食物繊維の候補です。豆類や根菜、きのこなどは不溶性食物繊維も多く含みます。
オオバコ(サイリウム)のようにゲルをつくり発酵されにくいタイプは、便通に関する報告が比較的そろっていますが、食材ではなくサプリで、効果には個人差があります。
小林弘幸先生は著書『お腹が弱い人のための30秒腸活』で、朝一番にコップ1杯の水を飲むと胃結腸反射で腸が動きやすくなること、朝食(バナナ1本でも)が腸を目覚めさせること、便意を我慢し続けると出にくくなることを紹介しています。
目安
- 朝の水分は始めやすい第一歩です
- 便を軟らかくするのは主に水溶性食物繊維です
- 不溶性食物繊維の増やしすぎ・水分不足で張る人もいます
ひと目でくらべる
便通サポートの働き別 食品
食物繊維が便通を助ける「働き」は一つではありません。働きごとに合う食品を分けた表です。便秘に必ず効くという意味ではなく、選ぶ手がかりとして使ってください。
| 働き | どう効く | 食品の例 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| 便を軟らかく(水分保持・ゲル) | 水分を抱えてゲルをつくり、便を軟らかくする働き。便秘で報告が比較的そろうのはこのタイプ(例:オオバコ/サイリウム。ただしサプリ)。 | もち麦(押麦)、わかめ、寒天、オクラ、モロヘイヤ | 必ず水分と一緒に、少量から。 |
| かさで動かす(不溶性のバルク) | 便のかさを増やし、粗い粒子が腸を物理的に刺激して通過を助ける働き。 | ごぼう、生しいたけ、切り干し大根、ひよこ豆、玄米ごはん | 必ず水分と一緒に、粗いものを少量から。水分が少ないと逆効果になりうる。張りやすい人は控えめに。 |
| その他の働き(浸透圧など) | プルーンのソルビトール(浸透圧)など、繊維以外の働きも関わるタイプ。 | プルーン、キウイ、いちじく(乾) | 量が多いとガス・お腹のゆるさが出やすい。数個から。 |
注意書き
同じ食品が複数の働きを持つこともあります。お腹が張りやすい人は、どのタイプも少量から試してください。
よくある勘違い
「便秘だから不溶性食物繊維を増やす」は、実は万人向けではありません。便を軟らかくするのは主に水溶性(ゲルをつくる)食物繊維で、不溶性はかさを増やす役です。水分が足りないまま不溶性を増やすと、かえって出しにくくなることもあります。
まだ言い切れないこと
便秘の原因は食事だけとは限りません。
長引く便秘や急な便通変化は自己判断しません。
食卓でやるなら
- 朝にコップ1杯の水を飲む(一気に飲むと腸が動きやすくなります)。
- 水溶性食物繊維(海藻、もち麦、果物など)を少量から足す。
- 不溶性を足すときは、必ず水分と一緒に、粗いものを少量から。
- 軽い運動やお腹のマッサージを試す。
- 朝食後にトイレに座る時間を作り、便意はできるだけ我慢しない。
この記事に合う候補
気をつけたいこと
- 血便、強い腹痛、急な便通変化、便秘が長く続く場合は医療機関に相談してください。
関連記事
不溶性食物繊維の役割|“かさ”で腸を動かす、水溶性との違い
水溶性・発酵性の解説は多いのに、不溶性食物繊維そのものの役割はあまり語られません。不溶性が何をして、何をしないのかを、便のかさ・大腸の通過・水分・粒子の粗さの観点から、食卓に戻して整理します。
食物繊維を増やしたら、お腹が張ることもある
食物繊維を増やしたときに、おならやお腹の張りが気になる人向けに、少量から試す増やし方と医療者に相談したい目安を整理します。
お腹が敏感な人は、腸活を頑張りすぎない
IBSやFODMAPが気になる人へ、食物繊維とのつき合い方を慎重に整理します。診断や治療ではありません。少量から試すこと、合わない食品を無理に続けないこと。この二つを大切にします。
食物繊維の先にあるテーマ
食物繊維の先にある話も、必要になったときに少しずつ読めます。